平均的な理学療法士の給与や年収、ボーナスはどれぐらいでしょうか?
この記事では「令和3年賃金構造基本統計調査」を元に理学療法士の給料・年収について解説します。
理学療法士の給与・年収・ボーナスは?
平均的な理学療法士についてまとめてみました。
年齢 | 35.1歳 |
勤続年数 | 7.4年 |
労働時間 | 161時間 |
残業時間 | 5時間 |
月額給与 | ¥296,000 |
年間賞与 | ¥713,400 |
年収※1 | 約427万円 (¥4,265,400) |
手取り年収※2 | 約326万円 |
※2:年収-(社会保険料・雇用保険料・税金)より算出
月額給与
平均的な給与の総支給額は約30万円ですが、手取りは約27万円になります。
年間賞与
平均的な年間賞与は約70万円で夏と冬の2回に分けてもらうとすると約35万円になります。
年収
平均的な理学療法士の年収は約427万円で日本の平均年収が約436万円ということを考えるとやや少ないものの、平均的な年収の職業と言えます。
性別
男女別の平均的な理学療法士についてまとめてみました。
男性 | 女性 | |
年齢 | 35.2歳 | 35.1歳 |
勤続年数 | 7.5年 | 7.4年 |
労働時間 | 162時間 | 160時間 |
残業時間 | 5時間 | 4時間 |
月額給与 | ¥306,700 | ¥283,400 |
年間賞与 | ¥749,400 | ¥671,300 |
年収※1 | 約443万円 (¥4,429,800) | 約407万円 (¥4,072,100) |
手取り年収※2 | 約344万円 | 約312万円 |
※2:年収-(社会保険料・雇用保険料・税金)より算出
男性理学療法士の場合、年収を1年間の総勤務時間で割ると時給は約2210円、女性理学療法士の場合、時給は約2070円となりました。
時給に換算すると女性の方が少なく、わずかに男女差のある職業と言ってよいと思います。
年代別
年代別の平均的な理学療法士についてまとめてみました。
年代 | 年収※1 | 時給※2 |
平均年収 | 約427万円 (¥4,265,400) | ¥2,141 |
20~24歳 | 約329万円 (¥3,286,000) | ¥1,640 |
25~29歳 | 約380万円 (¥3,795,600) | ¥1,894 |
30~34歳 | 約414万円 (¥4,144,900) | ¥2,106 |
35~39歳 | 約437万円 (¥4,374,900) | ¥2,196 |
40~44歳 | 約487万円 (¥4,872,400) | ¥2,446 |
45~49歳 | 約516万円 (¥5,157,800) | ¥2,574 |
50~54歳 | 約539万円 (¥5,394,900) | ¥2,775 |
55~59歳 | 約575万円 (¥5,749,800) | ¥2,869 |
60~64歳 | 約479万円 (¥4,793,300) | ¥2,406 |
65~69歳 | 約357万円 (¥3,574,000) | ¥1,861 |
70歳~ | 約330万円 (¥3,296,900) | ¥1,728 |
※2:年収÷総労働時間より算出
35~39歳で平均年収となり、55~59歳でピークになることがわかります。
60歳以上では定年後の再雇用社員や嘱託社員となるため、平均年収が下がっているものと思います。
経験年数別
経験年数別の平均的な理学療法士についてまとめてみました。
経験年数 | 年収※1※2 |
平均 | 約413万円 (¥4,131,000) |
0年 | 約286万円 (¥2,858,100) |
1~4年 | 約359万円 (¥3,586,800) |
5~9年 | 約390万円 (¥3,906,900) |
10~14年 | 約428万円 (¥4,276,300) |
15年以上 | 約511万円 (¥5,108,900) |
※2:時間外労働による給与を除く
理学療法士としての経験年数は約10年前後で平均の年収となり、15年を超えると平均を上回るようになっていきます。
まとめ
理学療法士の平均給与・平均年収・ボーナスをまとめてみました。
- 理学療法士の平均年収は約426万円
- 性別による年収の差はほとんど無い職業
- 年代別では35~39歳で平均年収、55~59歳で年収はピークになる
- 経験年数別では10年前後で平均年収、15年を超えると平均を上回る
理学療法士の給料・年収の特徴は?
就職先や学歴が給料・年収に影響を与えるのか?を解説します。
就職先別
就職先で少し違いがあります。
就職先では病院や介護施設、スポーツ分野などがあります。
病院
病院では公立と私立では年収に差があり、初任給では私立の方が高い傾向にあるようです。
ただ、昇給率は公立の方が良いということを忘れてはいけません。
介護施設
介護施設ではまだまだ就職先が多く、年収も高いところが多いイメージがありますね。
介護分野は入所や通所、訪問など対象者のニーズが広く、様々な勤務形態がありますので自分に合ったものを選ぶことできるのも良い点だと思います。
スポーツ分野
スポーツ分野は就職先が少なく、年収もピンキリで1000万円近く稼いでいる方もいれば300万円未満の年収しかないなんてこともあります。
スポーツ分野は目指す理学療法士も多く、就職先が少ないことから激戦と言っても良いかもしれません。
スポーツトレーナーの年収は下記の記事にまとめてあります。
学歴別
学歴ではほとんど差がありません。
専門学校卒や大学卒などで年収に差が出ることはほとんど無いでしょう。
ただし、就職先によっては「特定の学校からしか就職できない」なんてこともあるので注意が必要です。
ただし、養成校(大学・専門学校)に入学する時点で就職先までイメージできている方は稀だと思うのであまり気にしなくてよいと思います。
理学療法士の福利厚生は?
充実している就職先が多いです。
一般企業と比較すると充実している就職先が多いと思います。
交通費が支給されるのはもちろんですが、資格手当や住宅手当などがついていることがほとんどです。
まとめ
平均的な理学療法士についてまとめます。
- 理学療法士の平均年収は約426万円
- 性別による年収の差はほとんど無い職業
- 年代別では35~39歳で平均年収、55~59歳で年収はピークになる
- 経験年数別では10年前後で平均年収、15年を超えると平均を上回る
- 就職先で年収の差あり
- 学歴による年収の差はほとんどない
- 福利厚生は充実している場合が多い
ありがとうございました!