プロ野球のトレーナーって時期によって仕事内容に差がありますか?
時期によって仕事内容やタイムスケジュールに差があります。
- 春季キャンプ(2月〜2月下旬)
- オンシーズン(3月上旬〜10月下旬)
- オフシーズン(11月上旬〜1月)
この記事ではオフシーズンの仕事について解説します。
オフシーズンの勤務日数
オフシーズン中は休日が多くなります。
オフシーズンは全員が毎日出勤する必要はありません。
最低限の人数での仕事になるため、週に2~3日勤務となり、その他は休日となります。
オフシーズンの勤務時間
オフシーズン中の勤務時間は至って普通です。
勤務時間は10時~19時頃までで休憩も30分~1時間程度とれることが多いです。
そのため、オフシーズン中の1日の平均勤務時間は8時間前後になります。
オフシーズンの仕事内容
オフシーズンに仕事なんかあるの?なんて思われるかもしれないですね。
プロ野球チームのトレーナーのオフシーズン中の仕事のイメージはないかもしれません。
ここでは次シーズンに向けて大事な時期であるオフシーズンについて解説していきたいと思います。
メディカルチェック・健康診断
オフシーズンに入ると次シーズンも契約することになった選手はメディカルチェックと健康診断を実施します。
実施する主な目的としては…
- オンシーズン中に負った怪我の再検査
- 次シーズンに向けた障害のリスクファクターの確認
- オフシーズン中の手術適応が無いか確認
要するに次シーズン戦い抜けるような身体かどうかを診ていきます。
メディカルチェックにおいて思いもよらぬ病態が隠れていて、オフシーズン中に手術が必要な場合もあります。
また、選手によっては健康診断だけでなく、人間ドックを受ける選手もいます。
野球選手はストレスも多く、生活リズムが不規則で食事も外食が多くなるため、体調を崩しやすいのも事実です。
そのため、健康診断や人間ドックの結果をもとにオフシーズンだけでも生活習慣を改善させたり、専門医を受診したりするのです。
新人合同自主トレ
毎年10月に一般社団法人日本野球機構(NPB)が主催するドラフト会議にて各チームの新入団選手が決定し、入団することになります。
新入団選手は入団後、1月中に球団の寮などに入ります。
そこで1か月間、新人合同自主トレとして技術練習やトレーニングなどを行っていくのです。
トレーナーの役割としてはトレーニング指導やフィジカルチェックで新入団選手がスムーズに2月の春季キャンプに入れるように準備を進めていきます。
オフシーズン中の選手モニタリング
オフシーズンになると選手たちは各々、自分の地元や出身校などでトレーニングや技術練習を行います。
球団との契約期間ではないため、練習場所や内容は自由ですが、春季キャンプへの準備ができているかどうかトレーナーが確認していきます。
具体的には下記のようなことを確認しています。
- 練習場所
- 練習内容
- 練習相手
- オフシーズンのスケジュール
- 身体の状態(痛みや不安がある部位はないか?)
特に大事なのは身体の状態のヒアリングです。
痛みなどがあれば通院させなければならない時もあります。
春季キャンプ直前になって痛みが強く、練習に合流できないといったことが無いように注意しています。
負傷者リスト選手のリハビリテーション
オフシーズンは2~3か月の期間がある為、負傷者入りしている選手にとっては次シーズンに向けた重要な期間になります。
リハビリ担当トレーナー以外が対応する日もありますのでオンシーズン中と同じリハビリテーションの質と量を確保していくことが重要になってきます。
まとめ
プロ野球トレーナーのオフシーズンの仕事をまとめます。
- オフシーズンの勤務日数・勤務時間
- 勤務は週に2~3日勤務で1日8時間前後
- オフシーズンの仕事内容
- メディカルチェック・健康診断
- 新人合同自主トレ
- オフシーズン中の選手モニタリング
- 負傷者リスト選手のリハビリテーション
ありがとうございました!