プロ野球ってデイゲームとナイターゲームがありますよね?
デイゲームのスケジュールを教えてください!
この記事ではデイゲーム1日の仕事について解説します。
デイゲームとは?
そもそもデイゲームって何?という人だけ読んで下さい。
それ以外の方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
デイゲームというのは13時~14時頃に開始されるゲームのことを指します。
真夏を除いて平日はナイターゲーム、土日はデイゲームのことが多いですね。
デイゲームの開始時間は13時~14時頃ですが選手やスタッフの準備は朝早くから始まります。
デイゲームの1日のスケジュール
ここからはトレーナーのスケジュールを紹介していきます。
試合日のタイムスケジュールはホームかビジターかによって変わります。
ゲーム前練習の時間がホームチームが先でビジターチームが後になるためですね。
ホームゲーム編
14:00開始の場合について説明していきます。
- 7:00~8:00:出勤・着替え
- 8:00~9:30:練習前対応
- 9:30~11:30:ゲーム前練習
- 11:30~12:30:ゲーム前対応
- 12:30~13:00:昼食
- 13:00~15:00:ゲーム前対応・ゲーム中対応
- 18:00~:ゲーム後対応
7:00~9:30:出勤・着替え・練習前対応
デイゲームの日の朝は早いです。
トレーナーは7時過ぎには出勤して着替えたり、練習の準備、ミーティングをしたりして選手が来るのを待ちます。
その後、選手が球場入りした後は練習前のストレッチやマッサージ、物理療法、ウォーミングアップの補助などを行います。
特に症状を抱えながらゲーム出場している選手やレギュラーでゲームに出続けている選手などは優先的に声をかけ、練習前からケアやトリートメントを行う場合もあります。
9:30~11:30:ゲーム前練習
練習中は選手の安全管理しながらランニング、エクササイズなどの補助をします。
安全管理をする上で特に打球事故には注意が必要です。
打球事故はその名の通り、練習中に打球が身体に当たって起きる事故のことです。
プロスポーツの世界でなんでそんなことが起きるのか?
それはゲーム前の練習時間が限られており、野手と投手の練習が重なるためです。
ゲーム前の練習では内野付近で打撃練習、走塁練習、守備練習が行われ、外野では投手がキャッチボール、ランニングなどの練習を行っています。
外野には打撃練習の打球が飛び交い、その付近で投手がランニングをしているのです。
もちろん他のスタッフが守備について投手に打球が当たらないように声をかけたり、捕球したりしてはいるものの、スタッフや選手に打球が当たる事故が発生してしまうのです。
事故が起こらないように声掛けをしながら、事故が起こってしまった際には迅速に対応できるように準備しておきます。
11:30~15:00:ゲーム前対応・ゲーム中対応
ホームチームの練習が終わるとビジターチームが練習を始めます。
ビジターチームの練習中は昼食をとりつつ、トレーナールームで選手対応をしています。
- テーピングを巻いてほしい選手
- ストレッチして可動域を出してほしい選手
- マッサージをして筋を緩めてほしい選手
- 物理療法を実施してほしい選手
- 鍼治療をしてほしい選手
- 徒手抵抗運動で筋に刺激を入れたい選手
特にテーピング対応では症状を抱えながらゲーム出場している選手が増えると選手が列になることもあります。
ゲームが始まるとベンチ入りするトレーナーが1名、それ以外のトレーナーは中継ぎ投手やリザーブ選手の対応をしながらアクシデント対応をするために控えています。
頭部以外のデッドボールや自打球などのアクシデントであればベンチ入りしているトレーナーだけで対応できます。
しかし、頭部死球や守備中の交錯など重大なアクシデントが起きると控えていたトレーナー数名もグラウンドに飛び出し、アクシデント対応をすることもあります。
18:00~:ゲーム後対応
ゲームが終了した後は練習前と同様に選手の希望があればストレッチやマッサージ、物理療法、ウエイトトレーニングの補助などを行います。
練習前と同様に症状を抱えながらゲーム出場している選手やレギュラーでゲームに出続けている選手などは優先的に声をかけ、ゲーム後にもケアやトリートメントを行います。
ビジターゲーム編
14:00開始の場合について説明していきます。
対応内容はホームゲームとほぼ同じですので知りたい方はホームゲーム編を読んでみてください。
- 8:00~9:00:出勤・着替え
- 9:00~11:30:練習前対応
- 11:30~13:00:ゲーム前練習
- 13:00~13:30:昼食
- 13:30~15:00:ゲーム開始・ゲーム前対応(投手)
- 18:00~:ゲーム後対応
ホームゲームよりも朝の出勤はゆっくりですが、全体的にタイトなスケジュールになります。
ホームゲームとの一番の違いはゲーム前の選手対応の時間が短くなります。
また、ホームゲームであれば昼食をゆっくりとることも可能ですが、ビジターゲームだとそうはいきません。
場合によっては昼食の時間が15分ぐらいしかないなんてこともありますね。
ゲーム後の選手対応もビジターゲームで遠征中の場合は宿泊しているホテルでの対応となります。
宿泊しているホテルにバスまたはタクシーで移動し、そこから着替えてストレッチやマッサージ、物理療法などの対応をします。
ビジターでのデイゲームは朝も早く、昼食の時間も短く、ホテルまでの行き来もあるため、最もバタバタするスケジュールかもしれません。
まとめ
プロ野球トレーナーのデイゲームの仕事をまとめます。
- デイゲームの朝は早い
- ゲーム前練習は打球事故に注意
- ゲーム中はトレーナー1名がベンチに入り、アクシデントに備える
- ゲーム前・後に選手の希望に合わせた対応
ありがとうございました!